ディプロマの豆知識
◆ディプロマとは?
- ディプロマ(diploma)とは、教育機関(学校・各種スクールなど)から発行される卒業証明書や業績証明書のことを言います。従って、ディプロマが授与された人は、特定の課程やコース等をを修了しているということになります。
- ディプロマは、国によって取り扱いが異なり、海外では大学や大学院レベルの修業を証明したり、国家資格としての取り扱いがあったりします。
- 日本におけるディプロマの位置づけは、2年制及び3年制の専門学校(専修学校専門課程)卒業者に与えられる「専門士」称号であり、国家資格の証明書や免許状ではありません。しかし、一定のスキルを有している証明になるため、専門職へ就く際には、技術の証明として使用することができます。
- とはいえ、やはりリクルートメント面では、国家資格での評価が優先される傾向があるので、ディプロマと合わせて国家資格を取っておくと、就職には有利だと考えられます。
◆ディプロマの分野
ディプロマの分野は、修了した過程に応じて、次の8分野の称号があります。
- 1)工業 (Technology)
- 2)農業 (Agriculture)
- 3)医療 (Medical Care)
- 4)衛生 (Personal Care and Nutrition)
- 5)教育・社会福祉 (Education and Welfare)
- 6)商業実務 (Business)
- 7)服飾・家政 (Fashion and Home Economics)
- 8)文化・教養 (Culture and General Education)
- ★表記方法
●日本語
→専門士(○○課程)
●英語
→Diploma、Diploma in ○○
※○○は分野名
◆ディプロマ発行が可能な機関とは?
- 専門学校等が卒業生に対して、「専門士」の称号を付与するには、
以下の要件を満たしている必要があります。 - 1.修業年限が2年以上
- 2.卒業に必要な単位が、1,700単位時間以上(時間では、約1,416時間)
- 3.試験等による成績評価に基づき卒業認定を行っている
- なお、修業年限4年、3,400単位時間以上等の一定の要件を満たす卒業生には、「高度専門士」の称号が授与されることとなりました。
- ≫文部科学省が指定している専門学校はこちら
◆ディプロマの作成例
- 1)表題 :
「DIPLOMA(卒業証書)」または
「certificate of completion(修了証書)」 - 2)受者名
- 3)コースや単位名
- 4)本文
- 5)日付
- 6)スクール・機関名、代表者名